＜令和4年度(令和4年4月～令和5年3月)水道事業会計の決算は、令和5年9月定例市議会で認定されました。＞
令和4年度（令和4年4月～令和5年3月）水道事業会計の決算は、令和5年9月定例市議会で認定されました。
事業の運営や施設の管理に関わる収益的収支は、1億8000万円の純利益を計上しました。
施設の新設や改良に関わる資本的収支では、20億4100万円の不足額を内部留保資金などで補塡し、水道施設の整備を行いました。
令和4年度の水道料金収入は、前年度に比べ4300万円減少し33億5700万円（対前年度比1.3％減）となりました。また、水道水の使用量も前年度に比べ34万立方メートル減少し1997万立方メートル（対前年度比1.7％減）となりました。
人口減少や節水型機器の普及などに伴った水道水の需要減少に加え、浄水場やポンプ場を稼働させるための電気料金の高騰や物価高の影響もあり、事業経営を取り巻く環境は厳しいものとなっています。
安全な水道水の安定供給を今後も確保していくため、施設の老朽化対策や災害対策に継続して取り組むとともに、本市水道事業の具体的施策を定めた長期経営構想(平成27年4月改訂)に基づいて健全な経営に努めていきます。
令和4年度決算の内訳
水道事業の会計は、収益的収支と資本的収支に区分されます。
収益的収支の用語
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長期前受金戻入：施設の新設や改良をする際に交付を受けた補助金等の減価償却費相当分を収益として計上したもの。
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減価償却費：施設の新設や改良に支払ったお金を、定められた耐用年数に応じて毎年費用化したもので、この費用は内部留保資金となり、企業債元金の返済と施設の新設や改良をするための資金になります。
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資産減耗費：施設を廃棄する場合、減価償却後の残存価格を費用として計上したもの。
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原水・浄水費：原水（天然の水）を水道水にするための費用。
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配水・給水費：お客さまの所まで水道水を送るための費用。
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業務・総務費：水道メーターの計量、料金の徴収、窓口サービスなどの費用。
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支払利息：
企業債（借入金）の利息。
資本的収支の用語
令和4年度の主な事業
配水施設整備事業(事業費:3億7027万円)
基幹管路である徳尾配水池系送水管の耐震化に継続して取り組むとともに、河原地域において、江山浄水場から送水するための水道管の布設やポンプ場の造成工事などを行いました。
地域水道整備事業 （事業費:6億4629万円）
「地域水道整備計画」に基づき事業を進めました。
国府地域の高岡および神垣において、山崎浄水場給水区域に統合するための水道管路の整備が完了し、浄水場と配水池を廃止することで、施設の効率化を図りました。また、その他の地域においても、送配水管の布設などを行いました。
配水管等改良事業(事業費:10億8301万円)
令和元年度から「震災時応急給水拠点第2次整備」を進めています。令和4年度も管路の耐震化を行い、新たに南中学校と市役所駅南庁舎の2カ所を応急給水拠点として、整備しました。
また、千代川水管橋の耐震補強工事を行いました。
諸施設整備事業(事業費:2億763万円)
江山浄水場保全のための落石対策工事や、若葉台ポンプ場内にある調整池の外壁改修を行いました。
また、遠方監視装置など、老朽化した施設の電気計装設備の更新工事などを行いました。
＜令和4年度(令和4年4月～令和5年3月）工業用水道事業会計の決算は、令和5年9月定例市議会で認定されました。
令和4年度（令和4年4月～令和5年3月）工業用水道事業会計の決算は、令和5年9月定例市議会で認定されました。
工業用水道事業の収益的収支は、約230万円の純損失を計上しました。資本的収支については、収入、支出とも計上はありませんでした。
（損益計算書：令和4年4月1日から令和5年3月31日まで）
（単位：千円）※免税事業者のため消費税および地方消費税の額を含んでいます。
| 支出の部 |
収入の部 |
営業費用
原水・浄水費
配水・給水費
総係費
減価償却費 |
4,144
1,132
19
12
2,981 |
営業収益
給水収益 |
1,645
1,645 |
|
|
営業外収益
長期前受金戻入 |
220
220 |
| 当年度純損失 |
2,279 |
| 合計 |
4,144 |
合計 |
4,144 |
工業用水道事業についてはこちらもご覧ください。